大学院生メッセージ(博士前期課程)

古川 優介さん

古川 優介さん

ソフトウェア情報学研究科 博士前期課程2年
ソフトウェア情報学部卒 宮城県宮城野高等学校卒

ひとと人工知能の検証結果を考察しながら
脳が「液体」を認識するメカニズムに迫る

もともと人間の行動に関することに興味があり、視覚や聴覚などの感覚がどのように脳内で情報処理されるのかを研究する眞田研究室に所属。学部生時代から継続して、液体などの動きを伴う動的な質感が脳内でどう処理され、液体であると認識されるのかを調べる研究に取り組んでいます。学部生の時は人間での実験が中心でしたが、大学院では人工知能に切り替え、人間の脳と同じように液体として認識できるのかを検証中です。こうした脳や視覚、質感の情報処理の領域はまだ未開拓で、参考になる調査資料や学術論文が少ないのが難しいところ。試行錯誤を重ねながら進めている状態ですが、先生がマンツーマンで手厚く指導してくださるので、より深く研究を掘り下げることができます。最終的には少しでも社会に役立つ結果を導き出し、卒業後は研究の成果を生かせるCG関係か医療関係に進みたいと考えています。

(入学案内2026掲載)

古川 優介さん

須藤 純一郎さん

須藤 純一郎さん

ソフトウェア情報学研究科 博士前期課程2年
令和5年3月 ソフトウェア情報学部卒
福島県立白河高等学校卒

視聴者の興味をリアルタイムで可視化し、
放送者の負担を軽減するシステムを。

学部時代の研究をさらに深めたくて大学院に進学しました。私が取り組んでいるのは、360度動画のインターネット生放送で、視聴者がどこに注目して見ているのかを、MR空間にヒートマップで可視化し、放送者が把握できるようにする研究です。これによって、放送者は視聴者の興味をつかみ、リアルタイムで放送に生かせるわけですが、複数のヒートマップが集まった場合の見分けにくさなど、いくつかの課題に取り組んでいます。また、授業では、学部時代の論文を院生同士で交換して添削し合い、客観的な視点を入れながら論文を作成するリサーチリテラシの授業や、この内容を英語で発表するサイエンスコミュニケーションの授業など、大学院ならではの学びがあります。最終的には、自分の研究をさらに堀り下げ、ここでの学びを生かした仕事に就きたいと考えています。

(入学案内2025掲載)

須藤 純一郎さん

高橋 政宗さん

高橋 政宗さん

ソフトウェア情報学研究科 博士前期課程2年
令和4年3月 ソフトウェア情報学部卒
会津若松サベリオ学園高等学校卒

日常の中で感じたことが発想の源、
誰かの「困った」を解決するシステムを。

悩みが深刻であればあるほど、身近な人には打ち明けにくく、むしろ関係のない他人の方が気軽に話せるものです。高校時代に悩んだ経験から、「悩みを共感し合い、解決の糸口を見つけられるシステムが作れないか?」と考え、学部時代から継続して研究に取り組んでいます。具体的には、同じ悩みを抱えている人同士をマッチングし、一日限りのチャットでお互いの悩みについて打ち明け合うことができるアプリの開発。学生たちにも実験的に利用してもらい、その効果を測定する予定です。他にも、学部時代に起業した屋外搬送用ロボットの会社やNPO法人の仕事も手がけており、大学院での研究を軸にしながら幅広く活動中。卒業後はアプリ開発の分野で経験を積み、そこで得たスキルを岩手での仕事に生かしたいと思っています。

(入学案内2024掲載)

高橋 政宗さん

対馬 陣さん

対馬 陣さん

ソフトウェア情報学研究科 博士前期課程2年
令和3年3月 ソフトウェア情報学部卒
青森県立黒石商業高等学校卒

学部生の頃から「自然言語処理」を専門とする、松原研究室に所属。当時から取り組んでいたAIを活用した研究を、さらに深めたいと考え進学しました。大学院で研究しているのは、見守りカメラで脳障害のある赤ちゃんの様子を撮影し、その動画をAIに学習させ、テキストにして残すというもの。データを蓄積・解析することで導き出される法則から、さまざまな活用の方向性を探っています。大学院では先生との打ち合わせが頻繁にできますし、集中して研究できる環境が整っていることが大きなメリット。学会発表の機会があるのも、モチベーションを高める上で役立っています。今後は、良い成果を出せるよう研究に取り組みながら、卒業後はデータサイエンティストを目指せればと考えています。

(入学案内2023掲載)

対馬 陣さん

江村 優吾さん

江村 優吾さん

ソフトウェア情報学研究科 博士前期課程2年
令和2年3月 ソフトウェア情報学部卒
新潟県立柏崎高等学校卒

学部でのプロジェクト演習、研究科でのPBL(Project Based Learning)など、他学年や学部生・大学院生が合同で行うカリキュラムによって学年の枠を超えて学ぶことができるのは、他大学との大きな違いだと思います。先輩からは知識やコミュニケーション能力、プレゼンなどでの伝える力を学ぶことができ、後輩の発想力には刺激をもらいました。学部の研究で、画像処理によってドローンが安全な場所を探して着陸できるプログラムをつくりました。それを実際に飛ばして検証したい、との思いから研究科へ進学しました。現在は製油所での飛行を想定していますが、これからさまざまな場面でドローンが活用されていくと思うので、この技術が今後の発展に貢献できれば嬉しいです。つくることが好きなので、卒業後は6年間で学んだ知識や技術を生かせる、プログラム系の企業に就職したいと考えています。

(入学案内2022掲載)

江村 優吾さん

飯野 史さん

飯野 史さん

ソフトウェア情報学研究科 博士前期課程2年
平成31年3月 ソフトウェア情報学部卒
岩手高等学校卒

卒業研究では、学内バリアフリーマップの作成に参加したことがきっかけで、車椅子利用者を対象とした移動支援システムに関する研究を行いました。研究を進める中で、災害時における避難行動支援が課題として明らかになり、より研究を発展させたいと感じ、進学を決意しました。博士前期課程では、バリアフリー情報と防災情報を統合することで平時から災害時避難に関する情報を確認できる機能や、災害時利用を考慮したオフラインマップを有する移動支援システムの開発を行っています。学部のときよりも、より主体的にやりたいことに挑戦できるので、やりがいを感じています。今後は当事者目線の要望を反映したより良いシステムとするために、システム試用を兼ねた車椅子利用者とのワークショップ等を実施する予定です。将来は、博士前期課程での経験を活かして、利用者目線からのシステム開発を実践したいと考えています。

(入学案内2021掲載)

飯野 史さん