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本学部教員(蔡准教授)の研究プロジェクトが各メディアで紹介されました。
2021.01.26
本学部教員(蔡准教授)の研究内容が,「新型ICカード型リフト券研究中」と題して,各メディアに取り上げれました(『盛岡タイムス(2021年1月20日)』、『岩手朝日テレビ(2021年1月20日)』、『岩手日報(2021年2月7日)』)。
世界のスキー場では主流のICカード式リフト券ですが、中小スキー場では、多額のコストがかかるため、導入が進んでいないのが現状です。蔡准教授はその状況に注目し、2020年4月から、設置にかかる費用を抑えたシステムの開発に着手しました。
システム運用フロー
実証実験中のシステムは、ICカードとチェッカー、ウェアラブル端末で構成されています。利用者がリフト前に設置された移動式チェッカーに、各種情報が書き込まれたICカードを読み込ませると、チェッカーからは発光と音声(16か国語自動変換機能搭載)、係員が身に付けたウェアラブル端末に送信されたリフト券の利用可否が分かるという仕組みになっています。
実証実験の様子
設置にかかる費用の大半を占めるサーバ構築やケーブル配線が不要のため、従来よりも低コストで導入できるうえ、リフトの乗車回数や利用時間帯をはじめとした有益な情報が多く集められることから、スキー場にとっても新たな戦力になるというメリットもあります。
システム利用の様子
蔡准教授は「中小規模のスキー場の経営は苦しい。利用客が増えて、地域活性につながって欲しい」との思いを語ってくれました。地域の活性化につながる技術として、今後の研究成果が期待されます。