4つのコースについて
ソフトウェア情報学部の4つのコース
ソフトウェア情報学部の4つのコース
Society 5.0 (超スマート社会)実現のための4コース
現在、センサーによる観測データ、インターネットショッピングにおける購入履歴、スマートフォンによる位置情報など、大量のデータが自動収集できるようになりました。しかしながら、情報があふれている、情報が共有されていない、必要な情報を見つけられない、情報の分析の仕方がわからないといった課題が生じています。また、少子高齢化や過疎化などの地域課題、あるいは、重労働や長時間労働などの労働環境課題も叫ばれています。
図1
そこで,図1に示すように、IoT(Internet of Things)、ビックデータ、ロボット、人工知能(AI)などの先端技術が社会のいたるところで活用して、「必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、 性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会」、すなわち、「Society 5.0(超スマート社会)」の実現が期待されています。そのためには、データサイエンスや機械学習、ロボット、情報サービスなどの理論・技術が有効です。
図2
そこで、ソフトウェア情報学部では、変化する社会環境に対応するため、現行の教育課程や研究組織を見直し、2019年度(平成31年度)より、図2に示す4つのコースをもうけることにしました。
4つのコースによる現実社会の課題解決
図3
超スマート社会が実現されると、図3に示す「現実社会」(農業、運輸,商業,工業,金融分野など)のすべてのモノは、IoT関連技術によってインターネットを通じてデータのやりとりが可能となるばかりでなく、「サイバー空間」に大量に集められます【コンピュータ工学】。集積されたビッグデータに対しては、データサイエンスの解析手法【データ・数理科学】、機械学習などが適用され、必要とされる情報の抽出、状況認識・判断などが可能となります【人工知能】。サイバー空間のもとで得られた解析結果は、デザイン思考などの手法により、現実世界の諸課題の解決策が考案され【社会システムデザイン】,ロボットやドローンなどを通じてフィードバックされます【コンピュータ工学】。このように,4つのコースにおける関連技術の連携によって、現実社会の課題解決が実現されます。
2019年度(平成31年度)からのソフトウェア情報学部
図4
4つのコース「データ・数理科学」「コンピュータ工学」「人工知能」「社会システムデザイン」が図4に示す構成で2019年度(平成31年度)より設置されます。各コースには10〜15名の教員が属し,教員一人ごとの研究室が設置されます。 2019年度(平成31年度)からは、入学時にはコースに属せずに共通のコンピュータサイエンスの基礎を学び、2年進級時にいずれか一つのコースを選択し、3年と4年に進級する時にコース内の研究室をそれぞれ選びます。4年進級時に選択した研究室のもとでは卒業研究に取り組みます。このように、学年進行とともに自らの適性・関心を見極めながらコースと研究室を選択することができます。
図5
さらに、学部で学修した専門分野や卒研などをより発展させることができるように、学部と研究科博士前期課程(修士課程)の接続を円滑にする6年制の一貫教育カリキュラムを整備します。この6年間では、図5に示すように、最初の2年間はクラスに属し、3年生とともに学年混在型のプロジェクト演習に取り組みます。また、研究室に配属されてからは、コース演習、卒研、修論を、所属研究室のメンバーらと取り組みます。